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初恋サンセット

主食は関ジャニ。デザートにNEWS

ジャニオタによる黒川博行のススメ

破門に浮かれたジャニオタが疫病神シリーズを基準にあれこれ買い漁ったので(ありがとうAmazon)、シリーズが多過ぎてどれから手を出していいかわからないでいる人の背中を押したい。あと単純に超面白かったので勧めたい!!!という布教ブログ。

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「映画おもしろかった!!原作ってどれ?!」という方

まず手に取るべきは破門でしょう。

直木賞、映画化、別キャストでドラマもされている、おそらく出版社的にもイチオシ作品。

発端→映画出資詐欺の金を取り戻せ!

旅先→マカオ

続きものですがとりあえずこれだけ読んでもOK。映画を見て「もっと詳しく知りたい」 という方は小説を、小説を読んで「…なんかよくわかんなかったんだけど??」という方はもう一回映画を見ましょう。あぁなるほどね!!滝沢組!ミネルヴァ!初見悪いやつ!あぁなるほど!!ってなる。

小説には小説の、映画には映画の良さがありますが私は映画の「急発進するBMW」が最高クライマックスだと思っているので小説はそれなりにスッキリしなかったりもするのですが、でも現実そんなもんだよねぇという哀愁漂う苦味も含めて小説も旨味がものすごいので…映画に入りそびれたやり取りも色々あるし…楽しいよ…。

 

 

「破門読んだ!おもしろかった!次は何読んだらいいの?!」という方

順番でいうと一番初めシリーズの一作目厄病神

発端→産業廃棄物処理業の影に潜む大金を掠め取れ!!

 

桑原と二宮の出会いとは?!と期待したのですが既に出会っていた。いちサバキといちヤクザとして知り合ってはいるけど、コンビとしてがっつり絡むのはこれが初めて、という話でした。それなりにちょっと他人行儀というかそんなにお互いに諦めがついてない。何だコイツ…この厄介事さえ片付いたら金輪際関わらんとこ…そんな気配です。

まだサバキが成り立っていて二宮が現場に顔出したり解体屋時代の知り合いに声かけられたりしていて時代を感じます

二宮の受難1→刺青の男にボコボコにされる

2→倉庫に監禁、軽い首吊り 、布テープで拘束(自力で脱出)

 

 

 

 

 

実は北朝鮮の内情に興味があるという方は国境。シリーズ2作目

発端→北朝鮮に逃げた詐欺師を捕まえて金を取り戻せ!

旅先→北朝鮮、中国

因みに私は北朝鮮情勢に全く興味が無くて、「どうしよう…でもシリーズだし…買っちゃったし…クソ厚いけど…しょーがねぇ読むか…」というマイナスモチベーションから挑んだのですが、めっちゃくちゃ面白かったです。言葉も文化も分からない異国での人探しはさながら西遊記のようなドラクエのような異世界冒険譚。現地のチンピラをぶちのめした上に札束をちらつかせて「情報があったら持ってこい」と傘下に治める桑原最高。

この時に二宮は「去年の年収は420万」と言ってます。高収入ですね。時代ですね。またまだコンサルタントの仕事も来てます。

 

そんな二宮の受難。北朝鮮安全員に絡まれる。国境警備隊に撃たれてどうにか逃げるけど行き倒れる。拉致られて鉄パイプで殴られる、鼻の穴に火のついた煙草を突っ込まれる、ズボンとパンツを下ろされる。結構悲惨だ。

 TVの旅番組の「わーきれー、おいしー、素敵ー」みたいなキラキラ感ってそんなに実感として伝わって来ないじゃないですか。でもこの北朝鮮旅の「窮屈…めんどくさい…狭い…苦しい…」というのは結構伝わってきます。何という筆力。

ターゲットを捕えることはできるのか?!金は取り戻せるのか?!というシンプルな目標に向かって次から次へとトラブルが起こるので、ちょっとした鈍器の厚さにも関わらず一気に読めます。

桑原の内妻、真由美さんの過去?正体?もちょろっと。2人の出会いから現在に至るまでを奇跡体験アンビリバボー風にしっかりまとめてくれないかなぁ泣くのになぁーという女子供の希望。男性向けハードボイルドだからさらっとでいいんでしょうけどね。やっぱり桑原かっこいいなぁ、と思うし、啓ちゃん頑張って!!ってなりますね。

 

 

 

 

 

いやそんな長いのは無理だよ…関西弁の軽快なやり取りは読みたいけど、何かもっと、短い話がいいよ…という方は

燻り 短編集です。

警察との裏取引な拳銃運び、パチンコ屋の裏帳簿を盗み出して強請る、故人の骨董品を安く買いたたいて高く売る…。言ってみればクズ人間の見本市です。クズばっか。これうまく行かねーんだろうなぁ、でも行くといいねー、……だめかぁー。の連続。

私のお勧めは「二兎を追う」です。

『空き巣』の仕事を終えた男の元に、事情聴取に来る警察。同日同時刻に殺人事件が起きていたらしい。

「あぁその日は空き巣に入ってました」なんてことはもちろん言えない。

アリバイが証明できない、このままでは殺人犯にされてしまう。それは嫌だ。男は自分の身の潔白を証明出来るのか、そしてせっかくの「戦利品」を守れるのか。世にも奇妙な物語とかでやれそうです。

全部安定して面白くて、電車のちょっとした移動にちゃちゃっと読めます。

 

 

疫病神シリーズに戻って3作目

暗礁

発端→運送会社が警察に渡す裏金賄賂をかすめ取れ!

旅→沖縄

サバキの仕事を二蝶会ではなく誠梓会に振り、疫病神桑原と距離を置いていた二宮。そこに桑原から麻雀代打ちの依頼が来る。警察相手にちょっと麻雀を打って一儲け…などという甘い話にうっかり乗った二宮の元に、後日警察が聞き込みにやってくる。賭け麻雀は(一応)違法。接待麻雀も収賄罪。桑原に関わるとろくなことがない、と気づいたところで後の祭り。ヤクザに絡まれ、放火の犯人にされさぁ大変。

運送会社と警察のズブズブな癒着にまつわる金の横取りを目論む桑原、麻雀の当事者だし堅気だしで都合よく使われつつ「じゃあ巻き上げた金の一割、俺に下さい」で結局自ら自分の退路を立つ二宮…。

二枚舌の舌先三寸であちこちに揺さぶりをかけ、セツオや中川の手も借りつつとにかく裏金を追う2人…果たして桑原は3千万を手に入れることができるのか!そして二宮はその一割300万を手に入れることができるのか?300万で割に合うのか?大丈夫か?!

そもそもが「汚い金やから取られても文句は言えんやろ」というロビンフッド?鼠小僧?なので、「そんな奴らギャフンと言わせたれ!」なノリで応援しながら読めます。テレビの社会派ニュースまで「何か…お金とかしがらみとか…色々あるんだろうな…」と少し興味深く見れます。ちょっと楽しい。現実は小説よりも恐ろしい。

 

二宮の受難→エレベーターでヤクザに蹴られる、放火の濡れ衣を着せられる、拳銃で殴られて拉致されそうになる、愛車のドアが吹っ飛ぶ、パソコンで殴られてディスプレイと頭が割れる

 

 

 

続きまして4作目、螻蛄

 

発端→インチキ坊主から国宝の巻物を奪い取れ!

 旅先→東京、横浜、名古屋、京都

 インチキ美術品!鑑定団!ほらもう面白そう!!

 

二蝶会に流れてきた2千万の約束手形。振り出したのは就教寺の住職木場。二宮は就教寺の檀家なことを桑原に嗅ぎつけられ、ちょうど持て余していた予算の少ないサバキを桑原に振って、またしても桑原の片棒を担ぐハメになる。無事2千万の約束手形を盾に、強引に国宝の巻物を手に入れた2人だったが、何とそれは真っ赤な偽物だった。2千万の取り立てに失敗した桑原があっさり引くわけもなく、事態は思わぬ方向に…。

二蝶会の先代組長角野の元愛人で画商の稗田(美人)や二宮と短期間同棲生活を送る麻衣ちゃん(悠紀の)なんかも出てきます。

 

二宮の 受難も、東京ヤクザに襲われる、バットで殴られる、拉致られて殴られる、腐れ警察に 拉致られる…とまぁ盛りだくさんです。

 

私は関東人なので、ここまで疫病神シリーズを楽しみつつも土地勘というか位置関係に一切ピンと来てなかったのですが、ここに来てやっと!作品に出てくる地名がわかるという喜び!帝国ホテル!東京ドームホテル!!横浜中華街!!

 

舞台は変わっても桑原は相変わらず暴れまくり、二宮はだらだらしてます。読者は二宮目線で幾度となく桑原の悪知恵に驚かされ振り回され…それでも最後二宮が一矢報いて至りいなかったり。そして嶋田さんもビシッと締めてくれます。

 

 

 

 

過去よりも「破門」の続きは?!破門された桑原さんはどうなるの?!という方には

最新作喧嘩。けんか、ではなく、すてごろと読むそうです。すてごろとは素手のけんか、素手というのはチャカ(拳銃)やワッパ(匕首)を使わないということで、ニ蝶会の後ろ盾を失った桑原を暗示しているわけですね。

発端→政治家がらみのヤクザトラブルを解決せよ!

これも旅には出ない。一瞬東京に行くけどとんぼ返り。

相変わらず閑古鳥の鳴く二宮企画に持ち込まれた相談事。目先の金欲しさに受けたはいいけどその厄介さ故にどこのヤクザも及び腰。さぁどうする??となった時に二宮が頼るのはやっぱり桑原。まぁ適当に金掴ませといたらええやろ、くらいに始めたものの物事はどんどん厄介になり、二宮の取り分は減り…というお約束。

二宮の同級生が出てきます。久しぶりにデートする素人さんも出てきます。だからどうってこともないですが。

 

でもって二蝶会にも代替わりの噂が出てきます。森山組長が引いて嶋田さんが組長になれば、段取り破門の桑原はヤクザに戻れるのでは?!という期待も匂わせつつ物語は進みます。一応ネタバレとして核心は伏せますが、そういえば破門観賞時に「桑原さん破門になっちゃうの?!どうなるの?!><」とはらはらしてみたものの、タイトルで盛大にネタバレを食らっていたことを思い出しますね。

 

 

いちジャニオタはシリーズのあのシーンもこのシーンも「あ、これ…横山くんと蔵之介さんで見たいな…」と思いながら読みました。だって見たいじゃないですか。布テープで手足拘束されてそこにあったビール瓶を割って、その切っ先で傷だらけになりながら布テープ切って逃げ出す二宮とか、二宮をスーツ屋に連れてって「この男に適当なスーツ見繕ってくれ」っていう蔵之介さんとか!東京ドームホテルに泊まる横山さんとか!見たいじゃないですか!!

 

というわけで映画続編ができますように…できますように…。

DVDがバカ売れしてワンチャンありますように……。